日本最大の山城「高取城」に登ってきました!

高取城 本丸くま
後で出てきますが高取城では「本丸くま君」がお出迎えしてくれます。

 

6月上旬、梅雨入り宣言はあったものの好天に恵まれ、

 

夏の予感のする容赦ない陽射しの中、

 

行ってまいりました、日本三大山城の一つ「高取城」

 

別名「高取山城」というそうで

 

奈良県の中央からやや北西寄り、奈良県高市郡高取町高取というのどかな町の山中にあります。

 

 

日本各地に城、城跡の類は数多ありますが、その中からこの「高取城」にやってきたのには理由があります。

 

話は少し遡るのですが昨年、岡山県にある備中松山城に行く機会がありました。

 

この備中松山城は2016年NHK大河ドラマ「真田丸」のオープニングCGのモデルになった城でして、そこに行って「山城」というものの要害としての剛健さに魅せられました。

 

そして「今年はどこへ行こうか」と城仲間で相談しておりましたら、ひとりが「いいところがある」と言い出しまして、

 

「去年行った備中松山城は文句なく素晴らしかったが、実は日本には三大山城というのがある」と。

 

一度も聞いたことがない城の括りでしたので先を促すと

 

「ひとつは昨年行った備中松山城、もうひとつは美濃岩村城(岐阜県)、そして最後に高取城。どうだ?これは行くしかないだろう?」

 

と提案がありました。

 

高取城 日本三大山城
高取城祉に三大山城の説明板がありました。

 

おそらく美濃岩村城もいつか行くことになると思いますが、二択で今回「高取城」の方を選んだのは、こちらがほとんど知られていないような城だったからです。

 

少なくとも私は知らなかったのでこれはいい!と思いました。

 

それから奈良は京大阪からの距離の割には戦国時代には意外と存在感の薄い地域です。

 

有名な城もいいですが、マイナーな城も古びて(城はみんな古いけど)良いものです。

 

ということで羽田から空路、伊丹空港へ、そしてクルマで高取城に向かいました。

 

羽田空港 出発ロビー
羽田空港ロビ−で待ち合わせ。ANA側はなんとなくおしゃれ。

 

この日は金曜日。

有休を取って城を目指す我々歴史好きサラリーマンズは車中アホな話をしながら時折、車窓を流れる外の様子を眺め

 

「最高やで!」

 

とエセ関西弁で悦に入っておりました。

 

あべのハルカス
車中から望む、たぶん「あべのハルカス」 「あべの」はひらがな表記が正解らしい。

 

CAPCOM
途中カプコンもありました。春麗ありがとう!(?)

 

そして途中、休憩を挟みながら大阪を通り越し、奈良に入り、ウネウネと曲がる山道へと入っていきました。

対向車が来たら、どこですれ違えばいいのかという山道です。

 

どうやらすでに高取城の麓付近にいるようです。

 

ガードレールがないところもあり、窓から見るとなかなかの崖になっています。

 

落ちたら一巻の終わりかと考えました。

 

自分の事は棚に上げて車中のアホリーマンを見ながら一瞬、「この人たちとここで死ぬのは嫌だな…」と思ってしまったのは秘密です。

 

もし雨が降っていたらかなり面倒な道になると思いますが、この日は快晴。

 

どちらかというと道の細さよりも陽射しと木陰の明滅の連続で目がチカチカするのが厄介でした。

 

車酔いしないようにしながら、どうやら城への入口らしい場所をみつけて下車。

 

すごい数の虫がそこらじゅうでブンブン飛んでいます。

 

車内に虫が入らないようにすばやくドアを閉めます。

 

看板が立っています。

 

高取城 入口
本丸の文字にテンションが上がる! トイレはなし! さすが山城。容易に人を寄せ付けません。

 

ここは山城、心して登れよ!というメッセージが伝わってきます。

 

周囲は立派な樹々が生い茂っており、坂道が続くであろう本丸までは立て看板にある距離以上に道が険しく遠い予感がします。

 

高取城 坂道
前夜に雨が降ったようで地面が湿っており、石がごろごろしています。

 

傍らには傾いた注意書きが別途立っています。

 

高取城 注意書き 
スズメ蜂!毒ヘビ!

 

短パン姿の者もいるTシャツ姿の我々はちょっと臆したのでした。でも

 

「よし行くぞ!」

 

空元気というほどではありませんが、意気を上げて歩きはじめます。

 

しかし虫がすごい。耳元をぶんぶんと羽音がして途切れることがありません。

 

途中で虫除けを買うという建策はなく、致し方ありません。手で虫が寄ってこないように払いながら歩きます。

 

しばらく進み、喫煙組は息が切れてきています。

 

吸わない組もそれなりにきつい。

 

それでもぐんぐん進みます。

 

坂道です。

 

そして第一石垣発見。

 

高取城 石垣
しっかりと石垣が残ってますね

 

この草ぼうぼうな感じは観光地では味わえないワイルド感です。

 

本丸への期待がより高まります。

 

さらに登り、全員口数も減ってきたところで、また看板が立っていました。

 

高取城 看板

 

本丸まで350m。

さっきのところからまだ半分も来てないのか…。

 

八幡口ってなに…?と思っても息が切れてしまって誰も口にしません。

 

幸い、涼しい風が時折吹いてくれるので暑さはさほどでもありません。しかしなかなかの坂路。

 

手を付いて登るほどではありませんがところどころ滑りやすい場所もあります。

 

運動不足の我々には厳しい。

 

もし高取城へお越しの際はスニーカーなど歩きやすい靴必須ですね、虫除けと。

 

更に進むと、明らかに城門の造りの石垣が現れました。

 

高取城 石垣
もたれかかる樹に這う植物の様子からかなり長い間そのままになっているようです。

 

どうやら本丸近くへ着いたようです。

 

石垣にもたれるように倒れかかった樹とそこに這うように繁茂した植物がなんともいえない秘境感があります。

 

ここフォトスポットとしてもオススメです。(うまく撮れてないけど)

 

ちょっとここでエクスキューズが入ってしまうのですが出てくる石垣の画像の順番が前後してきます。記事を書いているうちに記憶があいまいになってしまいました…。

 

高取城 石垣

 

 

石垣がどんどん出てきました。

 

 

高取城 石垣

 

石垣の隙間からシダなどがたくましく生えています。

 

 

高取城 石垣

 

ずーっと進むと急に開けたところに出てきます。

 

左手は崖です。

 

高取城 大手門跡
高取城 大手門跡 コケにちょっと興奮!

行った時間帯がちょうど昼でしたのでほぼ真上からの日当たりで光と影のコントラストが美しく神秘的ですらありました。

 

 

 

高取城 

 

90度に曲がった道は実戦面の必要もあったのでしょうが、城の様式美を感じます。

 

 

高取城 

 

ものすごく立派な木が立ってました。

枝打ちされているので大事にされているんでしょう。

 

高取城 本丸跡

 

本丸跡です。

山城としては大変大きい本丸跡になると思います。

 

高取城 木の彫刻

 

そういえば、本丸に入る前にこんなのもありました。

贅沢に立ち木からの削り出しで作った城の彫刻(?)です。

 

ちょっと木がもったいないような気もしますが…。

 

高取城 本丸くま
冒頭の「本丸くま君」と城
高取城 本丸くま
熊出るのかな?

 

高取城 石碑

 

なんとなく、ソレっぽい石が置いてありました。

連れはとっとと行ってしまいましたが、私はこういうの気になっちゃうんですよね。

 

巽高取雪かと見れば、雪ではござらぬ土佐の城
「巽高取雪かと見れば、雪ではござらぬ土佐の城」

 

近づくとなにやら書いてありました。

 

後で調べたところこのように書いてあるようです。

 

「巽高取雪かと見れば、雪ではござらぬ土佐の城」

 

野暮は承知で現代風に言い換えると、

 

「東南方向にある高取山の方を見てみると山が白く雪かと思った。しかしそれは雪の白さではなくて、白漆喰塗りの高取城だったよ」

 

奈良盆地から遠く高取城を望んだ歌らしく、城郭が美しい白だったことが思い浮かびます。

 

残念ながら現在は建物は一切ありません。

 

高取城 石垣

 

この立派な石垣に白漆喰の城が建っていたら目を瞠る光景でしょうね。

 

高取城跡

 

相変わらず虫がすごい。

 

蚊でもないし、アブとかそういった刺す系でもなくとにかく飛んでいます。

 

高取城 天守閣跡

 

こちらも立派な木が立っていました。

 

天守閣跡です。

 

いやー立派な城でした。

 

道のりは間違いなく山城なのですが、本丸に近づくにつれ大きな城の全貌が現れ、そのスケールに圧倒されます。

 

明治まで残った城らしく、その分石垣はしっかりとしている印象です。

 

苔むした石垣と木々が次々と現れます。行ってから思ったのですが城郭マップのようなものを持っていけばもっと楽しめたと思います。

石垣はたくさんあってすごくいいのですが、ここがどういった場所に当たるのかわかれば往時の様子も想像できてより城のことを具体的に感じられると思います。

 

高取町観光協会・高取町観光ボランティアガイドの会が運営されているHPからハイキングマップがダウンロードできるのでそれをA4とかA3にプリントして持って行くと良いと思います。

 

行くときの装備は虫除け、長袖、長ズボン、歩きやすい靴、軍手などもあった方が楽かもしれません。

雨の日は登るのは止めたほうがいいです。

恐らく道の真ん中を水が流れたりするところもあると思いますし、滑ります。

 

城好きの方にはオススメの秘城です。

ぜひ本丸くま君に会いに行ってあげてください。

 

司馬遼太郎先生が高取城について書かれているそうです。

高取城の様子をアンコール・ワットになぞらえるようにして書かれています。

 

司馬遼太郎 「街道を行く 7 大和・壷坂みち 五 城あとの森」

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それからこんなのもありました。

ジオラマというかシロラマですね。

私は趣味で模型を作るのですごく興味があるのですが、完成品見てみたいです。

 

「巽高取雪かと見れば、雪ではござらぬ土佐の城」を満喫できる?

 

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