実際に関ヶ原古戦場に行ってみた!

関ヶ原 石田三成陣地跡
関ヶ原古戦場 石田三成陣地跡

関ヶ原の古戦場に行ってきました。

 

歴史好きの私としては、一度は行ってみたい場所でした。

 

関ヶ原といえば徳川家康率いる東軍と石田三成率いる西軍が激突、天下分け目の大戦が行われた場所です。

東西の錚錚たる大名達が一堂に会し、このときの戦いぶりは良く悪くも江戸時代から幕末、明治と語り継がれ現在の我々の生活とも無縁ではありません。

 

関ヶ原合戦図屏風.jpg
関ヶ原合戦図屏風

関ヶ原の合戦の模様を描いた図屏風があります。

 

中央上部右寄りに「大一大万大吉」とあるのが石田三成の旗印です。

 

右側下方より隊列を展開している赤い旗印は恐らく徳川の猛将井伊の赤備えでしょう。

 

その後方に見える葵の紋があるあたりが徳川本陣。

 

そこに突っ込むようにして進軍してくる丸に十文字の旗印が薩摩の島津だろうと思います。

有名な島津の退き口といわれる決死の進軍で、このときの戦い振りがあまりにも凄まじく江戸時代から幕末まで最強の武士は島津と言われていました。

 

予断ですが、秀吉の朝鮮出兵で渡海した島津軍は現地の朝鮮軍からも相当恐れられていたようです。

私は小学生のとき剣道をやっていて、こんな歴史は知らなかったですが、九州の島津というところは剣道が強いと聞いていました。

 

恐らくこの図屏風は合戦のハイライトをひとつにしたものでしょう。

 

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石田三成陣地跡の石碑にはお水が備えてありました。

 

歴史は強者のものとはよく言われますが、石田三成は物語などでは堅物で自分は手を汚さない嫌な奴という描かれ方をされますが実際はどうだったのでしょうか。

 

島左近 陣地跡
右端の旗は島左近 陣地跡

 

「三成に過ぎたるものが2つあり。島の左近に佐和山の城」

 

有名な唄ですが、島左近や大谷吉継との関わり方、佐和山城の質素さなどからすると高潔すぎたのかもしれません。

 

言っていることは正論で本人に非の打ち所がない。

指図も的確。

そうするとどうでしょう。

勉強しようと思ったら母親から「勉強しなさい」と言われてしまうアレですね。

 

生来、荒くれ者の武将達からすると三成はなんとも邪魔臭い人間だったのかもしれません。

 

石田三成陣地から関ヶ原を望む
石田三成陣地から関ヶ原を望む

 

三成は陣を笹尾山に布きます。

 

行ってみてわかったのですが非常に見晴らしがよく関ヶ原(当時は青野ヶ原という名前か)平野部がよく見えます。

軍勢の指揮を執るには最適の場所だと素人目からでもわかります。

この画像の下方に島左近の陣が寄り添うようにしてあります。

 

石田三成陣地
西軍の布陣は非常に優れていた

 

三成率いる西軍は東軍を迎え撃つ形でしたので、先手を取って関ヶ原の高所をほぼ抑えます。

当時の合戦では高所は圧倒的に有利です。

弓、鉄砲は撃ち下ろしですし、突撃をする際も坂を上ると下るでは加速が違います。

 

現在の関ヶ原
現在の関ヶ原 農地と家屋、のどかな風景だ

 

私は関ヶ原に来るまで、三成の関ヶ原での布陣に落ち度があったのだろうと思っていましたが実際に現場で高低差なども感じながら観てみると万全の布陣であったと思えます。

 

高所を押さえ、局地戦で有利に立てばおのずと全体の勝利も見えてきます。

海道一の弓取りと言われた徳川家康が相手でも三成はこれならば戦えると思ったと思います。

 

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島左近の塩辛声は東軍を震え上がらせたと言う

 

明治初期海外の軍事知識を学ぶために招聘したドイツ軍人メッケルが関ヶ原の布陣をみて即座に西軍勝利と言ったという逸話があります。

 

関ヶ原決戦地
関ヶ原決戦地

 

しかし、実際の戦いでは西軍は造反と不協力で崩壊、敗走します。

 

戦国最強と言われた武田信玄は「人は生垣、人は城」と言ったそうです。

この言葉を「大事なのは人」と好意的に取る人が多いですが、私は逆で人を物扱いするためには人心を掴んでおかねば戦いなどできないという意味だと思います。

似ているようですが私は恐ろしい考え方だと思います。

 

しかし、三成の場合はそれさえもできない、割り切れないある意味人間的であるがゆえにそういった私情を捨てようとしてしまったようにみえます。

 

結果、親友と家臣以外には命を預けてくれる男がいなかった。

 

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三成はその後捕らえられ斬首。

 

しかしその家臣、島左近には生き残って京都や天竜川の上流で潜伏生活をしていたと言う話もあります。

 

現在の関ヶ原はのどかでかつての戦場の面影は立てられた旗や石碑がなければわかりません。

平和を感じるとともに、荒々しい戦場の記憶が奇妙に同居する場所です。

 

観光地化されていないところも含めて派手さはありませんがいろいろ考えさせてくれる場所です。

 

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